「映画音楽が、若い頃からずっと好きだったんです。」
そう語る生徒様は、これまでに数多くの映画に親しんできた方です。特にヨーロッパやアメリカの作品に強い憧れを抱いていたといいます。中でもアランドロンが出演する映画や、映画『太陽がいっぱい』『ひまわり』といった作品は、今も心に残る存在だそうです。
「今はその映画音楽をウクレレで弾いてみたいって思ってるんです。『ひまわり』のメロディなんて、あれが弾けたら本当に感動すると思う。」
その願いは、単なる“好き”を超えた人生の目標になっています。生徒様は「死ぬまでに映画音楽をウクレレで弾けるようになりたい」と力強く話してくださいました。
「最近はYouTubeで楽譜も見つかるので、少しずつ練習していきたい。数年かかってもいいから、自分の音で奏でられるようになりたいんです。」
日々の練習には、焦りや無理はありません。むしろ、その過程を大切にしながら、1曲ずつ思い出を音にしていくような姿勢が印象的でした。
「言葉と音楽ってすごく近いと思うんです。だから、曲を選ぶときも“この曲は何を語ってるんだろう”って考えることがあります。」
音楽を“聴くだけ”でなく、“感じる・伝える”手段として捉えている——その視点が、ウクレレを通じてさらに深まっているようでした。
「『ひまわり』を知らない人に、あの曲の良さを伝えたいんですよね。だから自分が弾けるようになって、誰かに聴かせられたらうれしいです。」
憧れを胸に、ゆっくりと、確実に前に進む生徒様の姿勢は、音楽に夢を託すすべての人の励みになるはずです。