小さな楽器でありながら、時代を越えて人々に愛されてきたウクレレ。
日本での人気は昭和から令和にかけて、波のように押し寄せては広がり、再び熱を帯びています。今回は、日本におけるウクレレの歴史と、その背景にある文化的な理由を探ってみましょう。

昭和30年代、ハワイブームとともにやってきたウクレレ

1950年代後半から60年代にかけて、日本ではハワイ観光ブームが到来。テレビでも芸能人がウクレレを弾き語りするシーンが多く登場し、家庭用楽器として一気に広まりました。
当時の音楽バラエティ番組で披露される軽快なウクレレ演奏は、多くの家庭に「南国の風」を届けたのです。

1970年代〜フォークソングとウクレレの融合

その後、1970年代にはフォークソングの人気が高まり、ギターと並んでウクレレもアレンジに取り入れられるようになりました。
シンプルな伴奏ややさしい音色が、当時の歌謡曲とも見事にマッチし、幅広い世代に支持されました。

令和の再ブーム──SNSとYouTubeが後押し

近年、再びウクレレ人気が高まっています。その理由のひとつが、SNSやYouTubeの存在。
「短い練習動画」や「弾き語り投稿」がシェアされやすく、気軽に挑戦したい若者層に大きな影響を与えました。
また、手軽に演奏できる点が忙しい現代人にフィットし、「趣味の第一歩」に選ばれるケースが急増しています。

日本の四季とウクレレの相性

ウクレレといえば「夏の楽器」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし実際には、春の桜、秋の紅葉、冬の静寂の中でも、やさしい音色は季節を問わず心を癒してくれます。
特にシニア世代からは「健康的で心が豊かになる趣味」として支持を集めています。

豆知識:世界とつながるウクレレ文化

実は日本のウクレレ文化は、ハワイの伝統と深く結びついています。
詳しくは第1話「小さな楽器の大きな旅路」をご覧ください。

次回予告

次回は、有名アーティストたちも愛したウクレレの魅力に迫ります。
第4話「ウクレレがそばにある暮らし」をぜひお楽しみに。


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