「ウクレレってハワイの楽器だよね?」
多くの方がそう思われるかもしれません。しかし実は、ウクレレのルーツはハワイではなく、19世紀のポルトガルにあるんです。
ポルトガルからハワイへ渡った小さな楽器
19世紀後半、ポルトガル・マデイラ諸島から多くの移民がハワイに移り住みました。彼らが持ち込んだのがブラギーニャと呼ばれる小型の弦楽器です。1879年、マヌエル・ヌネスら職人3人がオアフ島に到着し、その音色と手軽さは瞬く間に現地の人々を魅了しました。
「ブラギーニャ」はハワイで改良され、現在私たちが知るウクレレの形へと進化していきます。持ち運びやすさ、軽快なサウンドが多くの人の心をつかんだのです。
「ウクレレ」という名前の由来
ハワイ語で「ウクレレ」とは、「跳ねるノミ(jumping flea)」を意味します。これは、弦を素早く弾く指の動きが、まるで小さなノミが跳ねているように見えることから名付けられたと言われています。
ハワイのカラカウア王もこの楽器をこよなく愛し、宮廷音楽に積極的に取り入れました。その後、ウクレレはハワイ文化に欠かせない存在となり、世界へと広まっていったのです。
世界中で「癒しの音」として愛される理由
- シンプルな構造 — 弦が4本と少なく、初心者でも扱いやすい。
- 明るい音色 — 弾くだけで自然と笑顔になれる温かい響き。
- コンパクトさ — 小型で軽量なので持ち運びやすく、旅行やアウトドアにも最適。
こうした特性から、ウクレレは「世界で最も気軽に始められる楽器」の一つとして広がっていきました。
豆知識:日本にウクレレが入ってきたのはいつ?
日本にウクレレが広まったのは昭和30年代。ハワイブームの到来と共に家庭に普及し、芸能人がテレビ番組で演奏することで一気に人気が高まりました。詳しくは第3話「なぜ今、日本でウクレレが人気なのか?」でご紹介しています。
次回予告
次回の小話では、ウクレレで奏でられた世界の名曲をご紹介します。
ぜひ第2話「ウクレレで奏でられた名曲たち」もあわせてお楽しみください。
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